世界中で少年少女を次々と自殺に追い込んでいく謎の死のゲーム「青い鯨(Blue Whale)」とは?

世界中で少年少女を次々と自殺に追い込んでいく謎の死のゲーム「青い鯨(Blue Whale)」とは?

by Olivier Degrâce

2013年から広まりを見せ2016年にタブロイド紙が報じたことで

大きな広まりを見せた自殺ゲームが「青い鯨」です。

 

青い鯨は「チャレンジャー」が「管理者」の指示に従い50日間かけて

タスクをこなしていき最後は「自殺」というタスクを遂行するゲームなのですが、

都市伝説のようにも見えるこのゲームの影響力は

インド当局が規制を要求するまでになっています。

ゲームの方法は非常にシンプルで、

VK.com上でリンクを踏むなど何らかの方法で

「管理者」までたどり着いたチャレンジャーが、

この管理者に従って50日かけてタスクを遂行していくというもの。

最初のうちは

「午前4時20分に起きてホラー映画を見る」といった簡単なものですが、

次第に

「朝4時20分に起きて屋根に上る」

「橋の上に立つ」

「屋根の上に座りヘリから足を出す」

といった危険なタスクが課されていきます。

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また、

「自分を傷つける」「唇を切る」「腕に鯨の絵を彫る」

といった自傷行為を求めるタスクも多くあります。

そして50日目、チャレンジャーは監督者から自殺を求められるに至ります。

実際にロシア警察はYulia KonstantinovaさんとNika Volkovaさんという2人の女性が、

青い鯨と関わりを持って自殺したとみています。

Yuliaさんは自殺の前に鯨の写真をSNSに投稿しており、

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「End」というメッセージを残していました。

またVolkovaさんも、

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ロシア語で「Sence is lost(意味が失われた)」という文章と

「End」という文字を残して自殺しました。

これらの自殺者が本当に青い鯨をプレイしたから自殺に至ったのか?

という証明は行われていません。

ここで注意を促されているのは、自殺した人々は青い鯨の被害者であっても、

自殺の原因がすべて青い鯨であるとは言えないこと。

自殺した人々はゲームを行う前から不安を抱いていたりうつ状態にあり、

「徐々に自分が無価値になっている気がしませんか?」

という投稿を日頃から行っていました。

もともと自殺をする可能性があった人々が、

青い鯨によって背中を押されたという形のようです。


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このゲームの事実を確かめるため、

ラジオ・フリー・ヨーロッパは偽のVK.comアカウントを使って

青い鯨の作成者である「死の集団」とコンタクトを取りました。

この中で行われた会話は以下の通り。

「このゲームをプレイしたいのだけど」

「本当に?引き返せませんよ?」

「引き返せないってどういう意味ですか?」

「一度ゲームを始めたら、やめることはできません」

「準備はできています」

「誰にも知られずに、1つ1つのタスクを真剣にこなしてください。

タスクが終わったら写真を送って。ゲームの最後にあなたは死にます。

準備はいいですか?」

「もしやめたくなったら?」

「私はあなたの情報を全て握っているので、あなたを追いかけます」

そしてゲームが始まるとすぐに

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「F58という文字を腕に刻んで」という1つ目のタスクが課されます。

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青い鯨は2016年にロシアのタブロイド紙であるノーヴァヤ・ガゼータが

「青い鯨によって、2015年11月から2016年4月までの間に130人もの人々が自殺をした。

彼らは同じソーシャルメディアのグループに属していた」

と報道したことによってモラル・パニックを起こしました。

同じソーシャルメディアのグループに属していた人が大量に自殺したということで、

ノーヴァヤ・ガゼータは青い鯨と自殺とを結びつけましたが、

実際には、自殺の傾向がある少年少女たちは同じようなタイプの

ソーシャルメディアを好むため、この数は正確ではないと見られています。

グループが彼らを自殺させなくても、彼らは自殺した可能性があるからです。

一方で、自殺と青い鯨を直接的に結びつける証拠は存在しないものの、

青い鯨のグループそのものの存在は確認されています。

青い鯨の存在が広まったのは2015年、

Rina Palenkovaという少女が以下の写真をSNSに投稿して

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すぐに自殺したことを起因としています。

写真では少女のすぐ隣を電車が走っている様子が見て取れますが、

この後すぐ、少女は列車にひかれる形で死を遂げました。

上記の写真がインターネット上に出回ったあと、

「INSIDER PROJECT」というソーシャルメディアのグループが、

少女は集団自殺の一部だったというウワサを広めました。

そして少女がカルトのようなグループのアイコン的存在にされると同時に、

青い鯨というコミュニティの存在がネット上で知られることとなります。

ただし、

青い鯨と自殺の間に直接的な関係があると証明できていないからといって、

この一連の自殺を軽視していいということにはなりません。

多くの人が実際に自殺しているからです。

2017年5月、Phillip Budeikinという21歳の男性が

2013年から2016年の間に8つの自殺グループを作ったとして逮捕されました。

裁判では15人の少年少女がこれらのグループのせいで自殺したこと、

自殺未遂として5人が救助されたことが主張されました。

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ノーヴァヤ・ガゼータが報じた「130人の被害者」について

Budeikin容疑者は否定しており、実際に自殺したのは17人、

そのほかに自殺の準備ができている28人の人々がいることを語っています。

「この世界には人間と生物学的なゴミが存在します。

彼らは社会にとって無価値で、社会に害を及ぼしているか、

害を及ぼそうとしています」

「私は社会からこのような人々を一掃しています。

F57というコミュニティを2013年に作りましたが、アイデアは5年かけて考えていました。

ノーマルな人々と生物学的なゴミを見分ける必要があったのです」とBudeikin容疑者。

しかし、Budeikin容疑者が勾留されてからも、

青い鯨というゲームは収まる気配を見せず、国境を越えて全世界的に広まりを見せています。

2017年8月24日には、インドで青い鯨に熱中したと見られる少年が自殺する事件が相次いでいるとして、

当局がGoogleやFacebookに対策を求めたと報じられています。

報道では、7月29日に西部ムンバイで14歳の少年がビルの6階から飛び降り、

その後、約1カ月で南部ケララ州、ニューデリーで相次いで

10代の少年が死亡したとされています。

当局は事件の背景に青い鯨があると見て捜査しており、

GoogleやFacebookに対して青い鯨のリンクを見つけ次第、

削除するように要請したとのこと。

このほか、アメリカ・ブラジル・アルゼンチン・イタリア・ロシア・中国・ポルトガルなどでも

青い鯨と関連があると見られる自殺が相次いでおり、

Budeikin容疑者が作り出した「青い鯨」というゲームが

さまざまな形で全世界に広がっているのがわかります。

 

本当に、

ホラー映画のような事が現実に起こるのは「怖い」というよりは「恐怖」です。

このような悲劇が起きないようにするためにも、周りの大人達が日頃から

子供たちと正面から向きあい、コミュニケーションをとれる

環境を作ってあげることが大事だと、改めて考えさせられる内容でした。